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ホステル3 // スコット・スピーゲル監督(映画)

【注意】以下、グロテスク・暴力的な要素を含む文章となる為、気分を害される方は閲覧をお控え下さい。

※ネタバレ注意

 



ホステル3 / スコット・スピーゲル監督
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拷問系スプラッタ映画をイメージすると


ド田舎(高確率でテキサス)で若者4人(男2人:女2人)の乗る車故障

親切な人がレッカーで修理場へ運んでくれる

待ってる間茶を出され、いつの間にか気絶

目覚めたら拷問スタート


といった具合をイメージし勝ちだが、この映画は一味違う。

一個人が快楽目的で人を攫い拷問するのが常だが(これ自体通常では無いが)、ホステルシリーズでは企業がビジネスで人をオークション等にかけ、買い手に渡った商品(人)に対し惨劇を冷徹且、システムチックに進めるという部分が恐ろしい。

 

本作は客が直接手を出さずショー感覚で見物し、命乞いの仕方を賭けたり、顔を剥ぐ時に使う道具を予想するギャンブル形式となっている。


顔を剥がれた男、巨大ゴキブリを大量に口に入れられるギャル、じわじわボーガンで打たれる男、全てVIPにとってはショーに過ぎない。拷問後に観客が拍手する光景は恐ろしいの一言。


1,2ではスロベニアが舞台だったが、本作は場所を移しラスベガスへ。観光客等が裏組織により拉致され、エリート会員制クラブ会員の娯楽殺戮の餌食となる、多少なりともあり得そうな設定。

主人公達御一行はベガスに遊びに来てハメを外すものの、エリートハンティング組織に捕まりバカンス路線からも外れてしまう。

途中、組織の施設から脱走するべくどんでん返しも多少あったりと、アクション的な要素も楽しめる点は従来と比較して新しい。

ラスベガスという土地柄もあり、エンターテイナーの一環として拷問・殺戮する様はフィクションでありながらも妙なリアリティーさを感じる。
イーライ・ロス監督による続編に今後も期待だ。

余談だが、東南アジアのダンスクラブに一人で行くと、日本語の達者な地元の男にがたまに居る。夜は長いので何度か店内で顔を合わせ顔見知りとなる訳だが、朝方面白い場所に連れていくから一緒に来てくれと誘われたりする。

一度長時間説得されたことがあり、仲間もどんどん集まってきて半ば強引に連れて行かれそうになったが、通りかかったタクシーに乗りその場を去った。ホステル3を観て、こういうのは本当に気をつけたいと思った。