徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑 // 牧口雄二 監督(邦画)
※ネタバレ注意
※グロテスク・暴力的な描写が苦手な方は閲覧をお控え下さい。
1976年作
牧口雄二監督作
徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑
内容は「牛裂きの刑」、「鋸引きの刑」の二話構成。
ヒロインへの徹底的な拷問・処刑が観ていて辛くなってきます。
時代劇だと思ったら大間違い(ジャケからして思わないですが)。
徳川の何代目かの将軍が、罪人とみなされた村人、時には家来をも容赦なく拷問し処刑するという残忍な内容で、江戸時代悲劇系ドキュメントといった印象です。
通りがかりの侍が森で蛇に噛まれたところを農家の娘が手当し、家で休ませるうちに打解けていくというお決まりパターンから始まり視聴者をホッと包み込むあたりは前座。
そんな微笑ましい男女が将軍によって無残に処刑されるまでのギャップがエグいです。
所々の注目箇所で温かみのある音楽が流れるあたり、内容は全く別ではありますが食人族シリーズのような80年代前後特有の匂いがします。
拷問も様々で、大きな狸の置物の中に男を閉じ込めて焼いたり(焼けた後のシーン有り)、
将軍自らがハンマーで足をぐちゃぐちゃに潰して骨の欠片を見るなり
「骨は白か・・・ふーん」と言ったりと、洋題であるSADISM SHOGUNぶりが伺えます。
将軍のS加減は個人的に観てきた邦画の中でも上位に入ると思います。
「鋸引きの刑」に関しては、ドラマ重視になってはいるもののラストの鋸引きシーンはやはり痛そう・・
ひたすら悲惨な映画ですが興味のある方、是非って言ったら変ですが、是非。