グルメ漫画シリーズ // 久住昌之 (漫画)
久住先生の作品は、食の悦びを秒刻みで詳細に描いている。
孤独のグルメは下戸のサラリーマンが実際に存在する名店を食べ歩く。
荒野のグルメ
野武士のグルメ
は独り言(心の中で)の多いおじさまが、回ごとに登場するメニューとお酒を乙なシチュエーションで愉しむ。
兎に角、呑みたくなるのだ。
私は飲みに行こうと決めた日にこれらの作品を読み、モチベーションを高めたりする程だ。
グルメ漫画は数あれど、久住氏の作品は飲食物を口に入れるサクセス、口の中での存在感、余韻全てにおき、読み手に感触を伝えるのがとても秀逸だ。
あらゆる食べ物をジャストなシチュエーションにチューニングし、作中の状況を等身大で伝達する、まさにキングオブリアリティグルメ漫画である。