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西太后 第二部 // リー・ハンシャン監督(映画)

【注意】以下、グロテスク・暴力的な要素を含む文章となる為、気分を害される方は閲覧をお控え下さい。

 

西太后 第二部~垂簾聽政~ / リー・ハンシャン監督(1984

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中国には過去おぞましい処刑方法が数多くあり、漫画や都市伝説でも度々登場する。

 

中でも恐ろしいのが全身の皮を刃物で剥いでいく剥皮刑や縛られた人間に小さな刃物で少しずつ全身の肉を削ぎ落としていく凌遅刑。明代には3000刀以上に渡り数日間生かしながら切り落としていった記録もあると云う。

 

西太后の映画は数種類存在し、今回は俗に云う「人間だるま」のシーンが登場する西太后 第二部~垂簾聽政~をご紹介する。

尚、本作は第一部「火焼圓明園」との2部構成である。

 

実際に清朝末期の中国の時代背景は重なるものの、物語上でだるまにされた荘静皇貴妃(麗妃)は史実として残されておらず、1890年に病没している為、本作は過剰な演出だろう。

(本作は西太后の悪女ぶりを過剰に強調されたものであり、史実と異なると云われている)

 

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薄暗くじめついた場所に幽閉され、手足も無いまま壷に顔だけ出ている状態で今日までどのように生きてきたのだろうか・・・

 

そして、彼女をだるまにするよう命じた西太后本人も映画上では人間味がよくでていて、一方的な残虐性はさほど感じられなかったが、流石にだるまにしてしまうのは恐ろしい。

 

 

余談だが、西太后役のリウ・シャオチンは中国では最高レベルである国家第一級演員に認定されており、抜群のルックスである。

 

 

中国の無駄に恐ろしい刑の数々は実際に存在する事は確かであり、本作が史実にどこまでなぞられているかは定かでなくとも、色々想像させられる。