死肉の男 // 日野日出志 (漫画)
【注意】以下、グロテスク・暴力的な要素を含む文章となる為、気分を害される方は閲覧をお控え下さい。
死肉の男 / 日野日出志 (1998)
ある日男が目覚めると、自分が何者かも分からず海辺に居る。
身体は腐敗が進み、心臓も止まっている。
そして、酷い悪臭を自らが放っているが、それでも意思があり動く事ができる。
まさに歩く死体が彷徨ううちに人間に見つかり、時に好奇の目、時に恐怖の対象となる中、自分が何者かを思い出す。
その先に待っている男の結末もまた、予想し得ないものだった。
死に対する取り返しのつかない深い悲しみと、生前の尊さがページを捲るごとにじわりと感じられる。
ちなみに我が家には、いつぞや入手した死肉の男ポストカードがある。