性なる死想 // 早見純 (漫画)
【注意】以下、グロテスク・暴力的な要素を含む文章となる為、気分を害される方は閲覧をお控え下さい。
性なる死想 / 早見純 (2015)
全11話をオムニバス形式に収録。
バイオレンスと性を交えながら、登場する人間の心情を繊細に描き表す作風に毎回引き込まれる。
とある教師が意中の女生徒に自分だけを見て貰いたい欲に駆られて、思いもよらぬ発想に辿り着く「閉ざされた扉」。
自分本位な漫画家が編集社に作品を持ち寄り一方的な思いを押し付ける光景に禍々しさすら感じる「一冊二冊惨殺」。落ちもお見事。
又、「7号室の怪物」の様な話は早見作品に1作は必ず収録して頂きたい。
婦女暴行は朝飯前。自意識過剰で一方的な考えを持つ純様のお通りである。