シラコノシタタリ

120% PAIN AND VIOLENCE BLOGGGG!!!!

アシュラ // ジョージ秋山先生 (漫画)

ネタバレ多少注意でお願い致します。

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民族的習慣や嗜好的に人肉を食す「カニバリズム」に対し、本作は飢餓状態によるやむを得ない状況からの種内捕食でありカニバリズムには当てはまらないものの、初めてこの作品を読んだ時、「共食い」という言葉が強く当てはまりました。

 

 

 

 

時代背景や設定に対して具体的な記載は無いですが「公家」という言葉が出てきたので平安時代から鎌倉時代飢饉が起きている事から1181年に発生した養和の大飢饉を背景にしているのでは無いかと勝手ながら思いました。

 

 

 

主人公アシュラは生まれてすぐ一人で生きて行き、言葉も話せない獣である。

獣であっても食べるものもままならない状況で、捕食するのは人間もその対象である。

正にジャングルブックのような綺麗な世界とは異なったジンニクブックである。

しかしながら情のある人間との交流や度々登場するする僧(行脚)の教えにより人間の心を通わせていく。

 

 

「獣の本性をさらけだすときがある これが人間の哀れさじゃ」

 

 

それでも尚、自分の存在に疑問を持ち、生きる道を生まれてから今日までもがき苦しむ少年アシュラの様は実に不憫で悲しくなります。

 

 

 

 

 

 

この作品中では貧富の差が激しく描写され、餓死した遺体が所々に散乱している。

 

人間は飲まず食わずの状態で一週間経過せずに死に至るのが普通である。

早い人間であれば4日程で絶命すると言われている。

もし自分に置き換えると、食糧が何も無い環境下であれば始めに雑草や虫を食べる。其れすら無い場合、土を食べるかも知れない。

 

 

 

 

それもできない場合、選択は餓死or共食いしか選択肢は無い。

どんなに綺麗な人間であっても。更に飢餓状態で思考回路が働かないともなると想像を絶する。

 

 

 

 

現代社会において本音は必要であっても”本性”を出すべき場所というのは意外に少ない。又、出さなくても生きて行けるほど生活環境が整っているのかも知れません。

 

 

 

 

兎を捕食するように人を捕食する描写は、恐ろしさ以上に心が通っていない動物的な要素があり狂気的でした。