シラコノシタタリ

主にグロテスク・バイオレンス・スプラッタ、その他完全趣味な内容のレビューを書いていきます。

人魚伝説 / 映画

 ※ネタバレ注意

※暴力描写注意

 

 

 







今回は、ラスト数十分の描写の激しさが印象的な知る人ぞ知る邦画「人魚伝説」。





1986年当時、旧ソ連チェルノブイリ原子力発電所事故が起きた事もあり日本でも原発反対運動が盛んに行われたとされる時代。この映画は実際の時代背景よりややさかのぼる1984年ではありますが、やはり原発に関連した内容です。







本作の主人公である佐伯みぎわと啓介は海で潜り漁を営み生計を立てる夫婦。

夫婦の住む漁村に同じく住む有力者の宮本輝正は、この地にレジャーランドを建設予定であったがその案が原発施設設立に変更。

ある日、この事業に絡んだ殺人現場を偶然海に居合わせたみぎわの夫は目撃してしまい、権力により闇へ葬られる。

みぎわも又、目撃者の妻として都合よく社会から抹殺されかけるも何とか生き延びる。



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妻は身を潜めつつ、主犯格をつきとめようと関連者に接近。

真相を追求するうちに、「妻」⇒「復讐の夜叉」へと変わってゆく。

 

 

 

 






宮本輝正も当然狙われ

自宅のプールサイドシーン定番、優雅に酒を飲み、消されるオーラ全開の中みぎわに沈められるシーンは妙に爽快です。







その後、ドラマもありつつ





いよいよ原発建設現場の記念パーティーにて
夫を殺した犯人に復讐するべくヤリ一本で乗り込むみぎわ。









まずは宮本氏の息子(元彼)を一突き






続いて30人以上を刺殺(数えてみたけど途中で分からなくなりました)







大人数相手にタフな主人公。
ラスト間際「あんた殺したの誰?」というセリフは何とも切なく響きます。





血だらけでヤリを持ってる姿は一見狂気に満ちていますが、
物語を初めから観ていると悲壮感が大半を占めていると思います。


通常、大きな権力による犠牲を描いた作品とは、結果的に権力に勝てず終いに散るパターンが多いですが、この映画は権力に立ち向かいある程度相手も犠牲になる演出が印象に残りました。




「権力」は形があるようで無いようにも思えますね。


 

 




最後になりますが、BGMはマルサの女等で有名な本多俊之さん。
この映画のサントラはサックスが深い海を連想させとても気持ちが良いです。