AMERICAN ME // Edward James Olmos監督(映画)
【注意】以下、グロテスク・暴力的な要素を含む文章となる為、気分を害される方は閲覧をお控え下さい。
AMERICAN ME // Edward James Olmos監督(1992)
コチラの映画もまた、Blood In Blood Out同様イーストL.A.が舞台。メキシコ系アメリカ人マフィアのボスの生き様が描かれる。
本作は本物のギャングを起用したことでも有名で、当時の雑誌によると撮影関係者も数名死亡している、濃厚なギャングスタ映画である。
ちなみに脚本には日系3世の映画監督デスモンドナカノが携わっており、同じく日系として本土で大活躍している田川洋行もホーミーズのメンバー役として参加している。
メキシカンギャングの掟と結束はとても硬いと言われているが、殺さなくてはならない状況であれば昨日までの友でさえ容赦なく命を奪われる。作品中もその光景が生々しく映る。
この手の映画のジェイルで登場する囚人お手製ナイフ(かキリ的なもの)は一つの箇所を高速で刺しまくる。この描写は厳つい。
さり気なく死亡するのでバレるのも時間差である。
メキシカンマフィアの情熱に溢れた人間模様と身近過ぎる死。私自身の生活環境との差が激しくショッキングだ。
又、エンディング曲はメキシカンラッパー大御所FROSTが担当。実に渋くシリアスであり、雰囲気抜群である。