四丁目の夕日 // 山野一 (漫画)
【注意】以下、グロテスク・暴力的な要素を含む文章となる為、気分を害される方は閲覧をお控え下さい。
四丁目の夕日 / 山野一 (1999)
1986年に単行本が発売された本作。
入手困難なまま時が経ち、1999年に待望の文庫版が発売。文庫版のキャッチコピーは「人間、どう不幸になったってここまで不幸になれるものじゃない」。
主人公ひろしと妹、弟と母そして自営の工場で働く父は平凡な日常を送る。ひろしは成績優秀で、そんなひろしの成績表を見るのが父のささやかな楽しみでもあった。
ある日ひろしとそのガールフレンド恭子が暴走族に襲われ、ひろしはボロキレ同然にされるが、恭子はその場に居合わせたひろしの親友立花に助けられ事なきを得る。
気を失ったひろしが目を覚まし家に帰ってみると、母がゴミ焼却炉にスプレー缶を捨てた事により爆発事故を起こし大怪我をする(因みに過失の為保険は期待できず)。
続いて父が工場の機械に巻き込まれ死亡。
オマケに立花に恋人恭子が奪われる。
ひろしは進学を諦め父の借金を返す日々。
不幸が蓄積し、次第に精神も崩壊。
上手いこと全て上手くいかない「持ってない人」の話である。