シラコのしたたり

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怪奇のはらわた // 日野日出志 (漫画)

【注意】以下、グロテスク・暴力的な要素を含む文章となる為、気分を害される方は閲覧をお控え下さい。

 

 

怪奇のはらわた / 日野日出志 (1996)

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ホラー界の巨匠による初期作品集。

CLASSIC作品「蔵六の奇病」をはじめ、個人的なお気に入りである「幻色の孤島」や「はつかねずみ」「水の中」が収録されている。

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↑ちなみにコチラは入手したポストカードである。

 

日野日出志先生の作品は小学生の頃から読んでいるが、グロテスクな中にも、どこかエモーショナルで単にホラー として片付けることは決して出来ない。

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個人的にお気に入りの「幻色の孤島」は特にそう感じる。

自分が何者かも分からぬ孤独な男がジャングルを彷徨っていると突如高い塀にぶち当たり、塀の上には自分の様な人間達がコミュニティを作り生活している様子が伺える。

自分もいつかその塀の上に行きたいという願望が高まり、遂には到達。その先に広がる未知なる光景を描いた作品である。

 

この作品に限らずとも、日野日出志作品に登場する男が孤独と葛藤する姿は、生への執着=日常の尊さに結びつき考えさせられるのだ。