ブラッドハーレーの馬車 // 沙村広明(漫画)
【注意】以下、グロテスク・暴力的な要素を含む文章となる為、気分を害される方は閲覧をお控え下さい。
タイトル:ブラッドハーレーの馬車
作者:沙村広明
発売:2008
かつて刑務所で発生したとされる、囚人と看守合わせて37名が死亡した暴動の再発を防ぐ目的で、国が考案したおぞましいプログラムを描いた話。
長期・無期限服役者達の性欲求・破壊欲求の抹消を目的とし、孤児の少女を刑務所に送り込み、絶命するまで彼女達に何をしても良いと云う制度。
・孤児の女子で体力的に未熟過ぎない13歳以上が望ましい(らしい)
・教会運営のものを除く孤児院より有償で調達
・年一回執行
選ばれた女性は舞台女優に選ばれた貞で連れてこられるので、自身の末路を知ったときの絶望感は計り知れないだろう。
作者特有の繊細なタッチ故に、痛々しさが更に倍増しショッキングである。
因みに、スポットを当てたのは一冊の中の一部で、話は更なる展開をみせる。が、やはり前半の光景がどうしても後を引く。