RAW少女のめざめ // ジュリア・デュクルノー監督 (映画)
【注意】以下、グロテスク・暴力的な要素を含む文章となる為、気分を害される方は閲覧をお控え下さい。
タイトル:RAW 少女のめざめ
監督:ジュリア・デュクルノー監督
公開:2016年
※R15指定作品
ベジタリアンである主人公の少女が、獣医学校に通う為に親元を離れ寮生活を送る。
ある時、同じ寮生活を送る実の姉の指が事故により切断され失神する。それを見た主人公は慌てながらも、好奇心から切断された指を口にする。
するともう一口、、、というように止まらない。
それを皮切りに主人公は人肉の味に目覚め、次第に本能が剥き出しとなってゆく。
この作品は、カニバリズムを題材とした多くの作品と比較して「死」にさほど焦点を当てていない。
しかしながら、カニバリズムに目覚めるまでの様子が繊細に表現されている。
又、スタイリッシュなカメラワークが視聴者を引き込む。
そして、ここでは敢えて記載しませんが、オチが衝撃的だ。
ジャンルは異なるが、アメリカンヒストリーXのラストのようなショックを与える。
一作を通し、少女の感情や痛みが生々しく伝わるリアリティな作品である。