ダンスマカブル1 // 大西巷一 (漫画)
【注意】以下、グロテスク・暴力的な要素を含む文章となる為、気分を害される方は閲覧をお控え下さい。
ダンスマカブル1 / 大西巷一 (2010)
〜西洋暗黒小史〜
各回オリジナルストーリーに交え西洋の拷問・処刑の様子をオムニバス形式に物語っていく本作。
「皇帝カリグラ」、「ジャンヌダルク」、「エルジェーベト婦人」「イエスキリスト」など歴史上語り継がれる有名な人物が登場する。
まさに人類の歴史は拷問の歴史。と感じてしまう一冊。
特に残虐な回と感じた「鮮血の貴婦人」では、城主であるエルジェベート夫人の元へお眼鏡に叶った侍女や女性使用人が次々とやってくるが、いずれも夫人の美容(血浴び)の為に拷問レベルの苦しみの果てに血を絞り取られ○害されてしまう。
更に厳しい光景だったのが、主人公的立ち位置の侍女が両手を切断された状態でようやく強制捜査により保護されるが、その後も城主の魔術の指南をしていないか尋問にかけられ、拷問の末処刑されてしまう。
他にも、ジャンヌダルクが拘束され異端尋問から火炙りに至るまでを描いた「ジャンヌ・ダルク処刑裁判」、異常なまでのサディズムが伺える「残虐皇帝カリグラ」、罪なき住民に与える過酷な拷問を描く「スペイン異端審問」、十字架の長時間に渡る苦しみを描写した「十字架のイエス」など、拷問の歴史を学ぶことができる。