喜劇 駅前虐殺 // 駕籠真太郎 (漫画)
【注意】以下、グロテスク・暴力的な要素を含む文章となる為、気分を害される方は閲覧をお控え下さい。
喜劇 駅前虐殺 / 駕籠真太郎 (1999)
バイオレンスと狂気、エロスに満ちたもう一つの世界が描かれている本作。
私達の考えるモラルや常識とは完全に異なる世界を覗く事ができる喜劇である。
中でも面白いと思った2話を今回は紹介。この2作品のみの紹介でピンとくる方に本作は特にお勧めである。
「駅前郵便」
郵便マークのついた人間は誰もが郵便ポストになってしまう話。
人間の穴という穴に、入らなくなるまで郵便物を赤の他人が無理やり詰め込んでくるシステムなので、自分が郵便ポストになる=血を伴うのである。他人に郵便マークをつけられないように逃げ切るのはまさに至難の業。
続いて「駅前漫才」
お笑いのみならず日常でもみられるツッコミ。多くは、「なんでやねん」⇨叩く。というような流れだと勝手に認識していたが、この話では一転。
ツッコミの加減を知らず、相手に致命的なダメージを与える人が急増する。
又、ページの最後にある「駅前辞典」なるものは非常に斬新で、広辞苑には載っていない言葉の意味を知る事ができる、個人的にもお気に入りのコーナーである。