シラコのしたたり

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どぶさらい劇場 // 山野一 (漫画)

【注意】以下、グロテスク・暴力的な要素を含む文章となる為、気分を害される方は閲覧をお控え下さい。

 

 

どぶさらい劇場 / 山野一 (1994)

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裕福な家で育ったギャル・エリ子が、ある日中年男性を車で跳ねてしまったことから、金で解決しようとするも、バブル崩壊のタイミングと重なり父の会社が倒産。エリ子は担保替わりに跳ねた中年男性宅(低所得者の家庭)へ監禁される。

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その家には男性の他に、意地悪おばさんと31歳の息子(何らかの脳の障害アリ)も同居。

監禁されながらも反抗的なエリ子の態度に、遂にはボットン便所(昔よくあった流さないタイプのトイレ)の底に軟禁されるという最悪の展開に。

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↑糞が固まり過ぎてドレッドヘアーとなる。

 

しかし、ここから話は一転。

この肥溜めに数日あまり浸かる事により発狂・精神分裂が起き、エリ子の「悪」の部分が浄化され「善人」へと変身する。善人であるのを良い事に下衆な人間達がつけ込んでくるが、それでも清々しい彼女の姿が見ていて気持ち良い。

その後は、新興宗教へ参加⇨覚醒剤漬けとなり、エリ子の行く末が描かれる。

 

勿論オチは伏せるが、予想だにしない激動の展開に、最後まで驚かされるばかりである。