ヤコペッティの残酷大陸 // ドキュメンタリー
【注意】以下、グロテスク・暴力的な要素を含む文章となる為、気分を害される方は閲覧をお控え下さい。
ヤコペッティの残酷大陸 / グァルティエロ・ヤコペッティ監督 (1971年)
アフリカ人が奴隷としてアメリカに連れてこられた後の様子をドキュメンタリー風に描いている。
※本作の様な「モンド映画」と呼ばれるジャンルはイタリアの言葉 Mondo Cane(和訳すると「犬の世界」)がソースとなっており、世間が好奇の目で見る物事を題材にドキュメントした映画を指すもの。
本作は、アフリカ人が「商品」として扱われる様子が生々しく描かれる。
連れて来られた奴隷を消毒し、栄養の塊を与え、男女を配合させ、様々な用途で売られていく様子が映る。
まさに生命に対する一方的な搾取である。
ショッキングな光景に加え軽快かつ爽快なBGMが融合し、それが自然の摂理かのように映画は進んでゆく。
この手の映画のBGMを聴いていると、小学校で観た時代遅れの交通安全ビデオをいつも思い出す。